【ご紹介】本日の薬草蒸し

こんにちは。毎日暑いですね。

本日は、薬草蒸しにご来店した患者様の許可を頂いて、季節の薬草ブレンドをご紹介します。

１．本日の患者様／上実下虚による更年期症状

50代のN様は、以前はあまり汗をかかない体質だったそうです。ところが、ここ数年上半身から妙な汗が出て、「顔や首筋は化粧が取れちゃうし、脇汗のシミが気になって…」とのこと。お顔はどちらかというと赤ら顔で、火照ったような感じや首肩こりがあるそうです。のぼせやすいため、普段お風呂はシャワーで済ませるとのこと。

一方、下半身はどちらかというと冷えやすく、下腹部はひんやりと力なく、膝から下はむくみでヒールがきついとのこと。普段はあまり運動習慣がないそうです。

これらは現代医学的には「更年期症状」と説明されることが多いですが、東洋医学的には「上実下虚（じょうじつかきょ）」と言います。すなわち、上半身に気が充実して集まりやすく、逆に下半身は巡りが悪く虚弱な状態。（昔お風呂を沸かした時、浴槽の上は熱いのに下の方は水だった…という経験はおありでしょうか？あのような状態が人体内部でも起こっているとご想像ください）

現代では、こうした症状の方は男女を問わず大変多いのですが、特に更年期世代の女性は、このままの状態だと不快な症状が強く表れがち。

２．上実下虚への施術例

そこで、今回は「薬草蒸し＋足ツボマッサージ」をお勧めしました。

N様は最初「私はのぼせやすいので、サウナも長く入っていられないけど大丈夫でしょうか？」と心配されていました。

そこで、当治療院の薬草蒸しでは、普通のサウナとは異なり、必ず足湯を付けた上で蒸気浴をしてもらいのぼせを防止していること、テント内で水分補給をしながら、定期的に声掛けをして温度調整や体調把握をしていることをご説明した所、「それならチャレンジしてみようかな」と安心して施術を受けて頂きました。

今日、薬草ビンの香りを色々かぎながらN様が選んだのは、「カモミール・レモングラス」。どれも爽やかな香りの強い薬草です。気の流れの滞りによるイライラを鎮め、リラックスさせる芳香成分が含まれています。また、これに加えて当方でおすすめしたのが女性ホルモン調整作用のある「トウキ葉」、汗による体臭を抑える「ヨモギ」、過剰な汗を抑えて爽快感を与える「和ハッカ」です。これらをブレンドし、薬草蒸しにしてテント内にお入り頂きました。

15分を過ぎた頃、全身から汗が吹き出してきたとの事。普段はあまり汗をかかない胴体や太ももの部分にも汗が出て、触るとひんやりしていた下腹部が徐々にポカポカしてきたそうです。

薬草蒸しが終わった後、クールダウンとして背部の指圧＋フットマッサージを受けて頂きました。足湯と薬草蒸しで巡りが良く温まっているため、効率よく筋肉をほぐすことができます。終了後は、足のむくみが取れて軽くなったとのこと。

また、化粧直しで鏡をご覧になった際、顔の赤みが落ち着いていることに気づかれました。今日はフェイシャルマッサージはしていないのですが、全身の巡りを良くして上実下虚を整えると、自然とのぼせやほてり・赤ら顔といった症状も落ち着いてくることが多いです。

同じような症状でお困りの方は、ぜひ「薬草蒸し＋フットマッサージ」をお試しください。１回でもかなり楽になり、足も変化しますよ♪

※今回の患者様は「汗のトラブル、むくみ」といった水の巡りの症状があったため薬草蒸しをしましたが、体質によっては鍼灸の方が合っていることもあります。どのメニューにしたらいいかわからない場合は、お気軽にご相談ください。