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【注意】施術をお断りするケース

毎日燃えるような暑さが続いていますね。

さて、皆様は鍼灸や手技療法の施術にどのようなことを期待されているでしょうか?

目次

1.あはき施術に期待すること(症状・お悩み)

〇首肩こりや、手足の使い過ぎによる筋肉のこりを改善したい

〇腰痛や神経痛などの痛みを緩和したい

〇食欲不振や下痢・便秘など胃腸の調子を整えたい

〇体が重だるく、むくんですっきりしないのを改善したい

〇顔がのぼせや火照りで汗が出たり、イライラするのを何とかしたい

〇やる気が出なくて気分が落ち込みがちなので元気を出したい

〇眠れない、眠っても疲れが取れない、途中で目が覚めるなど睡眠の質が悪いのを改善したい

〇肌やお顔のお悩みを改善したい

…よくお聞きする声はこのような感じです。

一方、お電話やメールなどでお問い合わせ頂いたり、実際治療院へ足を運んで頂いたりしても、残念ながら施術をお断りしなくてはならないケースもございます。今回はそのようなケースをご紹介します。

2.施術をお断りするケース①医学的禁忌

「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律(あはき師法)」には、次のような症状・状態の患者様への施術をしてはならないという決まり(禁忌)が定められています。

①あん摩マッサージ指圧の禁忌

●絶対禁忌/急性熱性病、急性伝染病、悪性腫瘍、急性中毒(毒蛇や蜂毒・食中毒など)、急性炎症、出血性疾患、外傷、重症の内臓疾患、静脈血栓(エコノミークラス症候群など)

…マッサージにより症状が進行、悪化する恐れのあるものは、当然ですが施術の対象外です。このような症状でいらっしゃる患者様は多くはないのですが、速やかに医療機関の受診をお勧めしております。(万が一ご来院の場合は、救急車を呼ぶこともあります)

▲相対禁忌/血管病(動脈瘤など)、潰瘍性疾患、結核症、化膿性疾疾患

…施術しても効果がない、あるいは悪化の恐れがあるものに関しても注意が必要です。マッサージは血行促進作用がありますので、それにより血管の破裂や出血、化膿性炎症の痛みが強くなると考えられるケースではお断りすることもございます。

②鍼灸の禁忌

●一般的禁忌/高熱、急性腹症、著明な高血圧、急激な体重減少、救急事態(手術を要する場合など)、悪性腫瘍、出血性疾患

…いずれも医療機関への受診が優先されるケースです。ただし、医師の指示の下で末期がん患者様への疼痛緩和ケアとして鍼灸施術が行われることはあります(ホスピスなど)。癌そのものを治すという目的ではなく、癌や治療に伴う吐き気・精神的不調に寄り添う目的で行われます。

●特定の人への禁忌/心臓ペースメーカー使用者への鍼通電療法(パルス治療)

鍼治療の中には、人体内に刺入した鍼に電極をつないで電気を流し、筋運動を発生させたり、神経を刺激する鍼通電療法というものがありますが、心臓病等でペースメーカーを使用している方には影響を考慮して行えません。

3.施術をお断りするケース②他の選択肢が優先されるべきケース

様々な症状やお悩みの患者様のお話を伺うと、中には「家庭環境」「仕事」「対人関係」「生活習慣」などから強い負の影響を受けることで、症状の発生や長期化・悪化につながっているケースもございます。そのような場合、たとえいくら鍼灸マッサージ施術を受けて一時的に楽になったとしても「焼け石に水」状態となり、次のご来院時にはぶり返していたり、悪化していたりすることも…。根本的な原因を改善することなく、症状改善や治癒はなかなか難しいのが現実です。

そのような場合、患者様のご期待と当方の提供するものが食い違ってしまうと、「何度も受けてるのに全然良くならない!」というミスマッチが起こりがちです。そのような時間・お金のロスや、失望・怒りがわいてしまう事態は、双方にとって望ましくありません。そこで、初回カウンセリングにて「鍼灸マッサージ施術でできること/できないこと」や「回復曲線」をお伝えした上で、患者様ご自身も「原因の分析・根本解決」や「生活改善」に取り組む必要性を心を込めてお伝えしております。

中には、例えばDVやモラハラを密室内で受け続けていて感覚がマヒしており、「反論する」「別れる」「逃げる」「助けを求める」という選択自体が最初から頭に浮かんでいない方もいらっしゃいます。このような方は慢性的なストレスからくる心身の緊張が非常に強く、多くの愁訴をお持ちです。ただ、何度施術により緊張を解きほぐしても、その状況が変わらない限り、自宅へ戻って過ごすうちにまた症状は再発を繰り返します。このようなケースにおいては、「症状=今のままではいけない」というメッセージであったり、「無理をし過ぎていて、何かを改善しなくてはならない」という体からの警告であったりします。

もちろん、一時的にでも体の症状が楽になることが助けになるのであれば、鍼灸マッサージ施術を受けて頂くことは可能です。ですが、当治療院では「なぜこの症状が起きているのか」「どうしたら改善できるか」を共に考え、現状の分析と、今すぐにできること・長期的視点で取り組んでいくことをリストアップすることを強くお勧めしています。このような自宅でできる作業に加え、必要であれば、臨床心理士や行政の女性相談窓口、法テラスなどをご紹介することもございます。

つらい症状をきっかけに縁あってお越しいただいた患者様にとって、「最善の選択肢は何か」を常に念頭に置きながら、時には心を込めて施術をお断りするケースもあるということを、ご理解頂けますと幸いです。

病院か鍼灸院かカウンセリングか…どこにかかったらいいかわからない時はご相談ください。問題改善にベストな選択肢を一緒に考えていきましょう
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