セラピーワールド東京2025

早いもので10月も下旬。先週あたりから、グッと肌寒さが増してきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

先週10/24(金)~25(土)にかけて、東京・浜松町の「東京都立産業貿易センター」にて、「セラピーワールド東京2025」が開催されました。このイベントは健康・美容・癒しに関わる情報が終結し、全国各地から沢山の企業・個人事業主の方々が出店する大きな催しです。

今回は、当院でも「薬草蒸し」で取り扱っている奈良の薬草栽培・販売等を手掛ける「大和かぎろひ」西田奈々さんのお誘いで、同じく奈良県宇陀市でヨモギ製品を扱う「フツ屋」さんとのコラボブースにお手伝いとして参加させて頂くことができました♪

右から「大和かぎろひ」の西田奈々さん、「フツ屋」吉岡文雄さん。お二方とも素朴で温かく優しい「The 奈良県人」です
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1.「大和かぎろひ」さんの製品

代表の西田奈々さんは、奈良県東生駒市で「アロマサロン・ネロリ」を運営しておられる他、故郷の奈良県宇陀市でヤマトトウキ葉を栽培されています。私は京都に住んでいた頃、たまたまサロンでトウキ葉蒸しを体験し、「ぜひこれを治療院でも取り入れたい!」と何度か足を運んで勉強させて頂きました。当院のテントや吉野檜のイスなどは、全て奈々さんに手配して頂いたものです。

奈々さんは現在、ご実家だけでなく近隣の農家さんにも声をかけたり、若い方も移住したりという活動が実を結び、ヤマトトウキ葉を栽培する輪が広がりつつあるとか。「地域活性化に貢献する女性起業家」として各メディアに取り上げられたこともあり、温かく気さくで非常にパワフルな方です。

新商品のヘアセラム。トウキその他の香りでヘッドマッサージをすると至福のひととき。続けると髪のコシも出るとか

当院で扱う薬草の大半と「トウキ葉茶」は、「大和かぎろひ」さんから卸して頂いています。さらに今回は、トウキ葉をはじめとする数種の精油をブレンドした「ヘアセラム」が新商品として登場しました。私もお試しで使ってみた所、トウキ独特の青さが突出せず、他の香りと調和していい感じの甘く爽やかな香りに包まれ、ヘッドマッサージをしたら至福のひととき…。使用後は髪がしっとりとまとまり、これからの乾燥の季節、切れ毛や静電気対策にいい感じで使えそうです。

2.「フツ屋」さんの製品

大量のヨモギから抽出した青い製油は神秘的な色と香り

写真ではお顔が隠れてしまっておりますが、「フツ屋」代表の吉岡文雄さんは写真左側の精油や芳香スプレー、柑橘系のジャムなどを扱っています。中でも特筆すべきは精油棚の上段・左から3本目の青いビン!(アップの写真がなくて残念です…)

こちらは希少な「ヨモギ精油」です。当治療院でもヨモギはもぐさや薬草蒸し、入浴剤として扱っておりますが、精油は非常に大量のヨモギからごく少量しか抽出できないため、噂に聞いたことがあるだけでした。目の覚めるようなロイヤルブルーの精油は、香りも芳香蒸留水とは異なり、非常に上品で清楚。希少なため、1瓶22,000円とお値段も相応ではありますが、一度嗅いだら忘れられない香りでした。

また、ユズ・スダチ・カボスなどの柑橘類の皮からも精油を作っておられ、同じような日本の柑橘類と思っても、一つ一つをかぎ比べると、ほのかに甘い香りやビターな渋い香り、懐かしい香りなど、嗅覚を通じて大脳辺縁系の古皮質を揺さぶられるような体験もできました。(※香りは五感の中で唯一「大脳辺縁系」に直接届くため、本能や情動と結びつきやすいと言われています)

さらに、精油のため皮を剝いだ後の実を捨てたらもったいない…という事で、残った実はジャムに加工されているそうです。カボスジャムをひとつお土産に頂きましたが、マーマレードとは全く異なり、優しくてどこか懐かしい味わいの美味しいジャムでした♪

皮も実も余すところなく活用する心意気が素敵です

会場には、関東圏で薬草蒸しをやっているサロンの皆さんや、薬草の勉強会でご一緒した和ハーブのプロフェッショナルの方などが集まり、個性豊かな皆さんと交流することができました。普段は一人で治療院をやっているので、このようなイベントのお手伝いも楽しく、同じような自然療法に興味を持つ仲間が増えるのはとても良い刺激でした。鍼灸師や教員の同業者以外でも、大人になってから友人ができる機会というのはそうそうある事ではないので、人の和がつながり、広がっていくのはありがたいですね^^

薬草蒸しのテントの前で奈々さん&お手伝いメンバーの皆さんと記念撮影
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