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残り一週間となりました

早いもので3月も半ば、ことりーふ治療院の運営も残り一週間となりました。

春のお彼岸を迎え、玄関や庭の花を植え替えながら、季節が一巡りしたことを実感しています。

最近は四季の移り変わりがあいまいになり、冬の寒さの名残を感じたと思いきや、翌週には夏を思わせる陽気が来たり、寒暖差めまぐるしく、「暑からず寒からず」ちょうど良く過ごしやすい時期が年々短くなったと感じられる方も多いようです。

実際に、真夏日の患側日数は30年前と比べて明らかに増えております。私が子供の頃はエアコンのない家庭も多く、「熱帯夜注意報」以外の日は網戸で涼しい風を取り込みながら眠ったことや、田舎へ帰省すると蚊帳を吊るしてキャンプ感覚で楽しく過ごしたことを思い出しますが、今では気象条件上でも治安上でも、なかなかそのように開放的な過ごし方はしづらくなりましたね。

冬もなかなか寒さが来ず紅葉がまばらと思いきや、師走に入り極端な寒波や豪雪被害の報道があったり、4月でも桜吹雪と共に粉雪が舞う年があったり。「今日はどんな格好でいれば良いだろう?」と悩まれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

東洋医学では「人間も自然の一部」とみなします。そのため、自然界の気候が厳しくなると、それに伴い、何かと体調が振り回されて年がら年中調子を崩してしまう方が増えているように思います。

目次

1.西洋医学と東洋医学の守備範囲

現代に生きる我々は、西洋医学の恩恵により、感染症や病巣が明らかな疾患への早期発見・治療が可能となりました。

その反面、原因が複合的、あるいははっきりしない慢性疾患や、調子が悪いのに検査では異常が見当たらない機能性疾患、生活習慣病などで悩む方の中には、検査や服薬を重ねたり、あちこちの病院を訪ねたり、それでも調子が上向かず悩んだ挙句、漢方薬局や鍼灸院の門を叩く患者様も少なからずおられます。このように、気象病や自律神経の失調に伴う心身の機能障害、生活習慣の積み重ねによる不調などに対応できるのが、東洋医学の強みです。

2.日本の東洋医学への憂い

東洋医学は1990年代に癒しブームが流行った頃、アロマや手かざしなどと同様に「補完代替療法」などと呼ばれた時代もありますが、そもそも、独自の理論・治療体系を持ち、数千年の経験・検証の積み重ねに耐え伝えられてきたれっきとした伝統医学です。

ただし、今日の日本における伝統医学は危機的な状況にあり、存亡の危機に瀕している分野もあると言わざるを得ません。明治維新以来、この国は西洋由来のものを良しとし、伝統的なものを軽んずる傾向が残念ながら続いています。

東洋医学の二本柱である「鍼灸」と「湯液(いわゆる漢方薬など)」も、制度上はいまだにバラバラの状態が続いています。

「鍼灸」を行うにははり師・きゅう師・医師、「湯液」は薬剤師・医師の国家資格が必要です。

ですが、日本の医学部における東洋医学の扱いはほんの概論程度であり、漢方薬に関してはある程度充実してきたものの、鍼灸理論や鍼灸実技を行う実習はありません。そのため、医師が東洋医学を学びたければ免許取得後、独自で勉強会や留学などで鍼灸・湯液を学ぶというのが現状です。

薬剤師は人体に触れて診察することができないため、脈診や腹診などを行うために、わざわざ鍼灸師の資格を回り道して取る方もおられます。

鍼灸師は漢方薬の処方ができないため、煎じ薬による体内からのアプローチを図るためには、医師や薬剤師と協働するか、あるいは自分自身が薬剤師の資格を取る必要があります(大人になってから6年間大学に通うため、エライ回り道です!)

あん摩マッサージ指圧師に至っては、視覚障害者の職業として保護され、独立開業権を持つ手技療法の国家資格です。にも関わらず、あマ指師は無免許業者の蔓延等により職域を荒らされ、苦しい経営を強いられている方も少なくありません。

国を挙げて伝統医学を保護・振興している中国の中医師、韓国の韓医師と比較すると、日本では東洋医学を体系的に学ぶ担い手の育成制度が未だ不十分であり、国民のニーズに応えきれていないのが実態です。

なお東洋医学の一部は保険が利くものもありますが、対象疾患が限られたり、医師の診察・同意書が必要であるなど、利用に至るまでの手続きも煩雑です。

「もっと気軽に、もっと安心して、東洋医学を患者さんに受けてもらえるようになるといいな」これが私の人生後半の願いです。

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