薬草蒸しのススメ

薬草蒸し

春のように暖かい日もあれば、冷たい風や雨が降って寒い日に戻ったり、寒暖の差が激しい今日この頃。いかがお過ごしでしょうか?

そんな体調を崩しやすい時期におすすめなのが、トウキ葉を中心とした薬草蒸し。スチームサウナのようなテント内で汗をかくことで、寒さで固まった体がじんわり温まり、薬草の作用で精神的にもリラックス効果が期待できます。ブレンドする薬草の種類によって、血行促進やデトックスなど、作用が変わってくるのも面白いところです♪

当院の「トウキ葉蒸し」は一般的な「ヨモギ蒸し」とどう違うの?というご質問を頂きましたので、以下にまとめます。

目次

当院の「トウキ葉蒸し」の特徴

①奈良県産のトウキ葉をふんだんに使用

使用する薬草は、奈良県宇陀市のヤマトトウキ葉をはじめ、薬草農家の方が丁寧に育てた国産の良質なものをチョイス。特にトウキ葉は栽培が難しくお値段もそこそこしますが、やはり入れた時と入れない時では全然違います!トウキ葉には血管拡張・血行促進作用があるため、トウキ葉をブレンドした薬草蒸しは、入った後の皆さん顔色が上気して、バラ色~サーモンピンク色のお肌になっています。また、お風呂と違っていわゆる“湯冷め”しにくく、トウキ葉蒸しの日は一日中体がポカポカしていたというお声が多いです。その他の薬草は体調やお悩みの症状、その方のお好みや気分で一緒に選んでいくのですが、瓶に入った薬草を一つ一つ、色や香りを確かめながら選ぶのも楽しい作業です。

この日選んだのは、トウキ葉+シャクヤク。どちらも血行不良や冷え改善、ホルモンバランスの調整に古くから用いられてきた薬草です。(「当帰芍薬散」という漢方薬にも用いられる組み合わせです)。また、患者様のお悩みに合わせて桑の葉も追加しました。写真では香りをお伝えできず残念ですが、深緑とピンク色のコントラストがきれいです。

薬草
トウキ葉を始め、国産の高品質な薬草をブレンドして贅沢に使用。ピンク色はシャクヤク。症状やその日の気分に合わせてお好きな薬草をお選び頂けます

②テントにすっぽり全身入る

一般的な「ヨモギ蒸し」サロンでは、首から下にマントを被る“床屋さんスタイル”が多いようですが、当院では上からつるした大きなテントに入って頂くことで、お顔まで全身カバーします。そのことで、顔からもしっかり汗をかきますし、蒸気を鼻・口からも吸収できます。また、薬草の香りを直接鼻から感じることができるため、お選び頂いたブレンドの香りを楽しむことができます。白いテントに囲まれた中で過ごすため、資格的にも情報から遮断され、ちょっとした内省・瞑想タイムをお過ごし頂けます。普段お忙しい方ほど無心になれる時間も大事ですね。

テントの中
テントの中の様子。冬でもかなりの汗が噴き出してきます

②足湯を同時に行う

当院では蒸気による温めに加えて、かならず足湯もセットで行います。蒸気は上へ立ち上るため、時にのぼせたようになって気分が悪くなる方がいらっしゃるので、のぼせ防止を目的としています。また、蒸気+足湯により、温めることの相乗効果が期待できます。

足湯
蓋つきで冷めにくく、お茶のカップやタオルも置けて便利。今日はシャクヤクとハマナスの花びらを浮かべてみました♪

いかがでしょうか?ヨモギ蒸しをやったことがある方も、実際にどう違うのか興味があればぜひ入りに来てくださいね。三寒四温で自律神経が乱れがちなこの時期、トウキ葉蒸しで寒さに負けず、春の新生活に向けて体調を整えるお手伝いができれば幸いです。

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