ボタンボウフウの栽培研究に参加します

当院では伝統医療のはり・きゅう・あん摩マッサージ指圧の他、昔から民間療法として日本各地で親しまれてきた薬草療法にも力を入れています。
以前ご紹介した、お灸で用いるもぐさの原料であるヨモギも伝統的な薬草のひとつですね。ヨモギの葉は食用や虫よけ、虫刺されなどの炎症止めに用いられてきました。
このたび、「和ハーブ協会」の方から「ボタンボウフウの栽培研究」のお話を受け、当院の庭でも栽培を協力することにしました。
目次
1.ボタンボウフウとは
「ボタンボウフウ」とは、日本の西南地域から台湾、フィリピン等に分布するセリ科の植物です。昔から民間療法として風邪の咳止め・利尿・滋養強壮などに用いられ、「1本食べると寿命が一日延びる」程の効果があることから、別名「長命草」とも呼ばれてきました。近年の研究では血糖値を下げる効果が注目され、青汁やサプリなどにも活用されているそうです。
2.ボタンボウフウ栽培北限プロジェクト
今回の栽培研究は鹿児島県奄美諸島の「喜界島薬草農園」さんからボタンボウフウの苗をご提供頂き、栽培の北限を探るとともに、栽培地域の気候風土により、薬草の有効成分がどのように変化するかを調べることを目的としています。
関東地方ではあまり馴染みが無いのない草ですが、先週苗が届きましたので、早速子供と一緒に植え付け作業をしました。

相変わらず赤土むき出しのぶっきらぼうな庭ですが、少しずつ手入れしなくては…💦
1年目はさほど大きくならないようですが、花が咲くと枯れてしまうようなので、花芽が出たらカットして、どこまで育つか栽培してみようと思います。多年草なので、上手に育てると7〜8年位は持つそうです。
カットした芽は天ぷらやお浸しなどにすると美味しいそうですが、芳香があれば薬草蒸しにも活用していきたいです。お楽しみに✨️