梅雨時の「なんとなく不調…」どうしてますか?

最近、雨の日が増えてきましたね。
「なんとなくだるい」「朝起きるのがつらい」…そんな声をよく聞く季節です。
実はこの時期、東洋医学では「湿邪(しつじゃ)」による不調が起きやすいとされています。
1.湿邪とは?
湿邪というのは「外邪」の一種です。外邪とは、気候・気温などの外的条件から体が悪い影響を受けてしまうことを言うのですが、湿邪は梅雨時のジメジメ・蒸し蒸しとした高温多湿の気候により、主に下半身にむくみや冷え、重だるさなどの症状として表れることが多いです。また、消化器系にもダメージを与え、食欲不振や下痢・便秘などのトラブルをもたらしやすいです。
「じゃあ、梅雨時はずっと我慢しているしかないの?」というと、そんなことはありません。同じ気候条件であっても、影響を受けやすい人と受けにくい人がいます。自分自身の気力・体力が充実した状態だと影響を受けにくくなりますし、寒がりの人は「冬が苦手…」など、体質・年齢等の条件によって特定の季節への適応力が変わってきます。
東洋医学では、それぞれの方が持つ体質と、影響を受けやすい外邪を把握しながら、外的条件に振り回されず、季節ごとの特徴や変化にうまく順応して元気に過ごすための体づくりをお手伝いします。
2.施術のアプローチとお客様の声
先日お越しくださった40代の女性は、「毎年この時期になると体が重くて…でも年齢のせいかと思って我慢してました」とのこと。
脈やお腹の状態から、脾(ひ)と胃の弱りが見られたため、優しい鍼とお灸を組み合わせました。
施術後は「体の中がスーッと通る感じがして、気持ちまで軽くなりました」と笑顔を見せてくださいました。
3.おうちでもできる湿邪対策
おうちでもできる養生法として、
◎朝に白湯を飲む
◎冷たい飲み物を摂り過ぎないようにする
◎足湯や半身浴で下半身の巡りをよくする
◎程よい運動でじんわりと汗をかく
◎蒸しタオルでお腹を温める
◎足をクッションや丸めたタオルなどで少し高くして眠る
などがおすすめです。
もし同じような不調を感じていたら、無理せず、からだの声を聞いてみてくださいね。
「汗をかけない、運動が苦手…」という方は、薬草蒸しなどもおすすめです。
羽休めのような時間を過ごしていただけるよう、季節のハーブを飾ってお待ちしています。